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ピンクのチャーハン

昔よく町中華屋さんで炒飯を食べると、必ずと言ってよいほど当たり前のように蒲鉾が入っていた。

私はそんな炒飯の優しい味と美しさに、なぜかとてつも無く幸せを感じた。

ピンクの蒲鉾が炒飯に入っているだけで、心が癒された。

学校帰りに彼女とそんな炒飯を食べていると、いつもぶっきらぼうな自分が、自然と優しい言葉をかけたりすることができた。(ほんとか~クサッ!)

今回はそんな淡い思い出を、あたまによぎらせながら、大袈裟に大胆にピンクの蒲鉾炒飯を作って賄いにした。