北里研究所病院 糖尿病センター長の山田悟医師が、最新の栄養学の知見を、PRESIDENT Onlineのサイト記事で紹介しています。
そこではカロリー制限食ではなく、糖質制限食を勧めています。
糖質を抑えることによって、糖尿病や肥満の改善に加えて、血中脂質、血圧、腸内環境の改善、筋力や骨力が衰えないこと、ガンの予防、認知症の予防、アンチエイジングや美肌に効果がある、というのです。
しかし、お米のご飯を食べないとなるとストレスであり、現実的にかなり厳しい事です。
そこで、ご飯を炒めるのに油を使い、焼き豚や卵などタンパク質の具を入れるチャーハンは、白飯に比べて血糖値上昇にブレーキをかけるといいます。
チャーハンは糖質制限中の人の味方ともいえます。
具材に入る豚肉は、タンパク質、ビタミンB1、B2、B6などビタミン類の栄養素が豊富です。
卵は、たんぱく質やカルシウム、鉄分など、ビタミンCを除くほぼ全部の栄養素が入っています。
そして、ビタミン類、食物繊維を含む野菜類が入る炒飯(チャーハン)は、栄養面、
エネルギーの補給としても優れた料理と言えます。
炒飯という調理技術を開発した先人達はこういった事が既に解っていたのでしょうか。
いずれにしても健康面、味、満腹感を考慮した古来から伝わる料理技術にあっぱれです。
これからの炒飯を作る鍋振りにも、今まで以上の思いが馳せます。