私がよく賄いで作って食べるメニューです。
シンプルだけど、野菜とお肉をバランスよく採れて、簡単時短で作れてとても美味しい大好きなメニューです。
それと子供の頃、父がよく作ってくれた思い出の一品でもあります。
私が中1の時に49歳で他界しましたが、
180cmの骨太で当時の男性として大柄な父でした。
スポーツや、アウトドアが好きで、野球、ボクシング、ヨットを私に教えてくれました。
運動して外から帰ってくると、何時もチャチャっと色んな男料理を作ってくれました。
瀬戸内海の本島という島の漁師と大工を営む家の長男として生まれたせいか、手先が器用で、魚をさばいて、刺身にしたり焼き魚にしたり、イイダコを煮込んでくれたりと、いまだに印象に残っている料理は多々あるのですが、その中で私が大好物だったのが、この豚肉と、キャベツを中心とした野菜の炒め物。
シンプルに塩と胡椒、醤油の香りを飛ばしながら入れて、最後に溶き卵をどかっと入れて混ぜるだけの、本当に簡単な炒め物なのですが、アツアツをご飯の上に乗せて食べたり、インスタントのサッポロラーメンや出前一丁の上に乗せて食べたりと、本当に当時の情景が思い出される美味しい賄い料理です。
これから出てくる春キャベツの時期には最高です。

材料(2人前)
豚肉スライスー120g
キャベツぶつ切りー200g
人参、玉ねぎ、コーンなどー適量
ニンニクー1片
溶き卵ー2個
味付け
塩、胡椒、醤油
アレンジで、カキ油、シーソース、豆板醤、鷹の爪などお好みで!
シンプル簡単料理なのですがポイントは二つ。
①野菜は生のまま炒めるのではなく、一度塩をひとつまみ入れたお湯で、湯通ししてザルにあげてよく水を切ってから炒める。
こうする事で野菜に火が通り、下味も入り、アクも取れ、色も映え、炒めた時に焦げません。
②炒めるときの油はほんの少しで、豚肉をゆっくり炒めた時に出る油で炒める。
豚肉の美味しい油が野菜に絡まると旨味が増します。強火で炒めると硬くなってしまうので、弱火で炒め白い肉汁が透き通って脂になったらニンニクを入れ香りを出し①を入れて強火で炒める。